私は現在、双極性障害と診断をされて治療を行っていますが、初期症状はうつ状態の方が強く、うつ病と診断をされて治療を行っていました。
今考えると、医者に診てもらう前から症状は出ていましたが、我慢してしまった結果、今のように復帰までの時間が長くなってしまっています。
もう少し早く病院に行っていればなと今では後悔している部分もあるので、自分の実体験をもとに、こんな症状が出たら病院に行くべきだという点について書きたいと思います。
症状が初めて見られた時期
今記事を書いている現在で2021年の8月ですが、初めて精神科にかかったのは2020年の4月頃です。
そして初めて症状が見られた時期が2019年の夏ごろ(7月から8月)ぐらいだったと記憶しているので、実際に発病してから8か月ぐらいのブランクがあることになります。
この期間は、症状が出たり出なかったりと波があり、正直自分では精神科にかかるほどとは全く思っていませんでした。
ですが、今振り返ってみると、この時期にしっかり治療していれば今現在ももう少しマシだったのかなって少し後悔しています。
この頃は体力的にも精神的にもつらかったですが、自分なら何とかなると我慢していました。
さらに精神科に対する偏見が強かったと思います。
自分なんかが行くところじゃない。甘えだって思っていました。
こういう考えが一番良くなかったんじゃないかなって思います。
主に見られた症状
食欲不振
まず初めに出てきた症状は、食欲不振です。
お腹が空くという感覚がなくなって、仕方なく無理やりご飯を食べているという状態でした。
なので、ご飯も全然おいしくなかったし、食べられる量もだんだん減っていきました。
忙しかったこともありますが、特にお昼ご飯は食べないときもあったり、うどんとかすごい軽いもので済ませていたことが多かったと思います。
この食欲不振は、結構長い間継続してありました。というか今でもあります。
今は少しづつ改善されてご飯が美味しいと感じることも多くなりましたが、それでも食べれないときはあります。
栄養を取らないから余計に体調も悪くなり、それに伴って気分も落ちてくるという悪循環でした。
ご飯が美味しく食べられなくなるというだけでも十分うつの症状としてあると思います。
そこから日々楽しんでやっていたことにやる気が無くなったり、友人と遊んでいてもどこか上の空という状態が併発してきました。
食欲の低下(栄養不足)が気分の落ち込みにつながったということになります。
睡眠障害
睡眠障害に関してはもう少し症状が重くなってから現れたと思います。
極端に忙しいときは眠れなくなるが、比較的落ち着いているときは眠れるという感じで、その時の自分の精神状況によって大きく変化していました。
今となっては、薬がないと眠れない体になってしまいましたが。
睡眠障害に関しても、症状が重くなったのは精神科にかかる直前でした。
それまでは大体6時間ぐらいの睡眠はとれていたと思います。
でも睡眠の質は決して良くありませんでした。
起きたときの不快感と、まだ寝足りない感じがずっと続いていました。
こちらの記事にあるように今一番苦しんでいるのは睡眠の部分ですが、初期状態では睡眠に関してはそんなにひどくなく、自分でもあまり気にしていませんでした。
気分の落ち込み
気分の落ち込みに関しては、食欲不振と睡眠障害に伴って徐々にという感じでした。
その当時は希死念慮などはなく、なんか毎日つらいなとか楽しくないなと考える程度でした。
でも前述のように、楽しいはずのことが楽しめなくなったり、今までと違う自分がいるなという感覚はありました。
でもその頃は何とか頑張れたのです。
辛くても成長に向けてのステップだって思って無理していました。
その頃は無理だとは感じていなかったのですが、今考えるとかなり無理していたのかなって思います。
この頃は目の前に大きな壁が立ちふさがっても乗り越えられる気がしていました。
やるしかないという気持ちから来ていたのかもしれません。
今の自分から、そんなに頑張らなくても大丈夫だよって声をかけてあげたいです。
身だしなみにこだわらなくなる
上記のような症状が出るまでは、結構おしゃれにも気を使うタイプで、服を買うのが好きでした。
しかし、気分が落ち込み始めてから、洋服を買ったりすることはなくなりました。
むしろ、毎日着ていく服を選ぶのが苦痛で、洗濯した順に適当に着ていました。
その頃は相当ダサかったかもなって思います。(笑)
さらに髪の毛も切るのがめんどくさくなって伸ばし気味になってしまったり、寝癖を直すだけで外に出るという日々が続きました。
今も髪を切ったり、染めたりすると気分が上がるので、身だしなみに関しては特に注意して、最低限でも清潔に保つことが精神の安定にもつながると言えます。
テレビを見なくなる
これも気分が落ち込み始めてからでした。
以前は最低でも朝のニュースぐらいは見るようにして、夜ご飯を食べながら見てて面白いなと感じるテレビ番組も多かったのですが、全くと言っていいほど見なくなりました。
最近流行っている芸人の話題を友人に振られても全くわからなくて、なんか時代に遅れているような気がしました。
普段からテレビを見ない人もいるかもしれませんが、ここ最近テレビを見ることさえ億劫になったという人がいれば要注意だと思います。
過去のことを異常に気にするようになる
過去にした発言や行動に対して、「あれでよかったかな」とか「こうすればよかったかな」って思ってしまい、ずっと引きずってしまうことが多くなりました。
そのせいで目先のことに集中できず、本来ならもっと早く終わるはずのことに無駄に時間をかけてしまうこともありました。
こういう性格は昔からでしたが、うつ状態が始まってからはより顕著になってしまった気がします。
そのせいで不安が高まって食欲不振や睡眠障害が余計悪化するという感じでした。
とにかく焦る
締め切りは余裕なのに、早くやらないととか、完璧に仕上げないとって思うことが多くなりました。
早く提出したほうがあの人のためかなとか、周りの人のことばっかり考えてしまっている自分がいました。
何事も焦って生きていたと思います。ご飯食べるのもお風呂入るのも焦っていた。
「今」を大切に生きることができなくなっていました。
そんなんじゃいいパフォーマンスもできないし、かえって悪くなるだけです。
本当に悪循環の中生きていたんだなって思います。
生活のあらゆる場面に焦りが出ている方は要注意だと思います。
今この一瞬を大切に生きてください。
まとめ
今回はうつ状態になった最初のことを思い出しながら書いてみました。
- 食欲がなくなる
- 眠れなくなる
- 気分が落ち込む
- 身だしなみにこだわらなくなる
- テレビを見なくなる
- 過去のことを異常に気にするようになる
- 何事にも焦りがでる
こんな症状が出ている方はうつの傾向にあるかもしれません。
私の実体験ではこのような症状がありましたが、他にも非常にたくさんのサインがあると思います。
身体に起きている少しの異常でも見落とさずに、自分の心に問いかけてみてください。
今自分は幸せを感じられているか。漠然とした不安に襲われていないか。
自分のことは自分しか守ってあげられません。
少しでもおかしいと感じたら精神科を受診したり、休養することを考えましょう。
その一歩は非常に勇気がいるかもしれませんが、あなたの今後の人生を大きく左右する一歩になることは間違いありません。
あなたの人生が少しでも豊かになりますように。
おしまい
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