こんにちは。
突然ですが、私は7月から少しづつ通っていた就労移行支援事業所を12月の始めに退所しました。
就労移行支援事業所をやめた経緯に関してシェアできればと思い、記事を書いています。
就労移行支援事業所に関して
就労移行支援事業所とは簡単に言うと、障害等で自力で一般企業に就労することが難しい人をサポートしてくれるところです。
前年度の自分自身の収入によって異なりますが、ほとんどの人がお金がかかること無く受けられる福祉サービスとなっています。
詳しくはこちらの記事にありますので、よかったらご覧になってください。
就労移行支援事業所入所から退所までの経緯
以下から時系列的に就労移行支援事業所に入所してから退所するまでの経緯を書いていこうと思います。利用してよかった点や、いまひとつだなと思った点も共有できればと思います。
入所時の状態
まず、入所時の状態としては、体調はかなり悪かったです。
食欲もない意欲もない、睡眠もとれない、生活リズム乱れる、、、、といったように悪循環のサイクルが回っていました。
通院も月に一度だったので、病状について相談できる機会もその時のみで、このままクソみたいな生活を続けていくのかなと何となく思っていました。
しかし、何かがきっかけで(覚えてはいませんが)こんな状態やだ!普通の人みたいに働きたいんだ!って思ったんですよね。
今考えれば躁状態だったのかもしれませんが。
何はともあれ、就労移行支援という制度があることは前から知っていたので、さっそく調べて有名そうなところに見学に行ってみました。
この時は正直今よりも全然自分に自信がなさ過ぎて。一人で就職できるとは全く思っていなかったので誰かの助けを借りたいと切に思ったので、とりあえず行ってみました。
体験時に感じたこと
藁にも縋る思いでいった事業所でしたが、障害者の方の雇用を促進する場所ということもあり、非常に親切な人ばかりでした。
担当の方が丁寧に今の病状と発症の経歴などを聞いてくださったり、施設の説明を受けたりという程度でしたが、その時は本当に救われた気がしました。
今まで病院の先生にしか話してこなかったことを打ち明けられたことで、少し自分の中の不安やモヤモヤが解消された気がしました。
その後何度か体験プログラム(病気への対処法やビジネスマナーに関するもの)を受講し、その後入所を決めました。
入所の決め手としては、毎回行くたびに話を聞いてもらえるのがいいなと思ったことです。
その日の体調の状態や、プログラムを受講して感じたこと、心境の変化はあったか等を毎回聞いてくれます。
それだけでも自分にとっては非常に有益な時間に感じました。不安をため込んでしまう性格なので、それを吐き出せる場所が少しでもあることが私にとってはかなりプラスでした。
今考えるとその当時はそのくらい辛かったのかなとも思います。
入所開始から一か月
入所してから最初の一か月は生活リズムを整えることが目標でした。
毎朝10時に行くことがどれだけ辛かったか。最初はほんとに起きるのがきつくて行くのが大変でした。
でも何とか起きて行っていました。我ながらえらい。よく頑張ったと思います。
最初はとりあえず何をすればいいのかわからないので、施設内で実施されているプログラムを受講していました。
正直、基本的なものばかりですが、当時の自分には少し頭を使って考えたり、周りの人と意見を共有したりすることが丁度いい刺激になっていたのかもしれません。
そして一か月通所する頃には、朝起きるのもそこまでしんどくなくなり生活リズムが整ってきたのを感じました。
ここでびっくりしたのが、意欲が出てきたことと、自然と眠気が来るようになったことです。
やりたかった勉強があってもなかなか意欲が出ずにできないことが多かったのが、就労移行支援事業所に通って帰ってくると、少しづつできるようになっていました。
また昼寝なんてしたこと無かったのに昼寝をしたり、夜になると薬を飲まなくても少し眠気が来るようになりました。
こんなこと以前の自分では考えられませんでした。薬なしで眠気が来る!?嘘だろ?って思ってました。
この辺は通ってよかったなと思う点です。
入所から二か月
二か月ぐらいたってくると段々慣れてきて、通う頻度も増えていきました。
週5とか6で通っていてもそんなに苦にならなくなりました。
事業所内でやる内容も結構実践的なものになっていきました。
実際に応募書類を作成してみるとか、パソコンで難しめの業務に関する課題を解くとか。
逆に言うとこの辺から少しマンネリ化してきたというか、体調が良くなった分少し物足りないと感じてしまうようになりました。
また、この辺からいろいろと求人を見始めるわけですが、ここで障害者雇用の現実を目の当たりにします。
とにかく業種、職種が限られていることと、給料が安いこと。
そんなことは分かっていましたが、体調が良くなってきてしまうと自分的にはもう少しできるよ!って思ってしまう部分がありました。
また、全体的にですが、進む速度が遅いなって感じてしまうことも多くなりました。
支援者の方たちは、また再発しないようにすごく慎重に事を進めてくれようとしていましたが、自分的には早く前に進みたい、抑えつけられている感じがするというのが正直な本音でした。
この辺から少し、就労移行支援をやめようかなと考え始めました。
体調が良くなってきて、自分で就活したいとか、障害を開示しないで働きたいって思うようになりました。
これも全て通い始めなかったら考えもしなかったことなんですけどね。
入所から三か月(退所)
支援者の方から、そろそろ実習に行ってもいいんじゃないかというお話を頂きました。
でも紹介された場所は特に自分が働きたいとは思わない企業でした。
もし自分が興味がある企業に実習できるならいいと思っていましたが、行きたくもないところに時間と手間をかける必要があるのかと思ってしまいました。
その場では、行きますって言ってしまったけど実際には行きたくありませんでした。笑
はっきり自分の意思を伝えなかった自分が悪いのは分かっていますが。
そんなこんなで、もうこの就労移行支援で自分がやるべきことは終わったかなと思いました。
就活をしていてもやっぱり違和感があるし、見栄や建前で、障害者雇用でもなんでもいいから正社員で就職したいって思うようにしていたけどそれってやっぱり違うよなって気づくことができました。
実際に就労移行支援を通して少し就活をしてみて、自分のやりたいことはやっぱり違うのかなって気づくことができたのは良かった点だと思います。
その思いを正直に伝え、就労移行支援をやめることを決断しました。
メリット・デメリット
就労移行支援事業所を利用してよかったと思う点
就労移行支援事業所を利用してよかったと思う点は、
- 生活リズムが整えられた
- 自分の特性に気づくことができた
- 本当にやりたいことは何か、気づくことができた
という感じです。一番大きかったのが、生活リズムの安定です。こういう精神的な病気は決まった時間に寝て、起きて、ご飯を食べることが大切なんだと改めて感じました。
現在は服薬の量もかなり減り、眠剤なしで眠ることができています。主治医の先生にも回復早いねって褒められることが多くなりました。
そういった意味で、私は就労移行支援事業所に通ってみて本当に良かったと思っています。
就労移行支援事業所で残念だと思った点
就労移行支援事業所を利用して残念だったと思う点は、
- 個々のペースにあまり合わせてくれない
- 内容が基礎的すぎる部分がある
といったところでしょうか。それぞれ障害の重さも違うし、感覚も違うけどそれを一括りにしてしまっている感じがありました。もっと個人を尊重して、それぞれのペースでやってくれればいいのにって感じたことがよくありました。
まとめ
上にも書きましたが、結果的には就労移行支援事業所に通ってよかったと思っています。
通わなかったら自分に自信がついていることもないし、やりたいことにも気づけずズルズルと進んでしまっていた。そんなわけで就労移行支援の方々には非常に感謝しています。
自分が辞めたいと申し出ても、嫌な顔一つせず温かく送り出してくれました。
利用者さんの人生が楽しくなるならどんな道でも応援するよって言ってくれたことが非常に心に残っています。
そんな温かい人たちに応援されているのだから、それに恥じないように強く生きようとまた思い直しました。
どんな風に思われてもいいから、自分の人生を楽しく生きる。それに尽きるんじゃないでしょうか。
それを応援してくれる場所として、就労移行支援事業所は非常にいい場所だと感じました。
まだ自分に自信がない、体調に不安があるけど働きたいと感じている人はぜひ一度体験してみると良いかと思います。いろんな人がいて刺激を受けることも多いので。
そんな感じで、今回は就労移行支援事業所のに関してのまとめという感じでした。少しでも参考になれば幸いです。
以下におすすめの就労移行支援事業所を紹介している記事を貼っておくのでよかったらそちらもご覧になってください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
あなたの人生が少しでも豊かになりますように。
おしまい。
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