精神病院に入院した話[休むのが難しい人におすすめ]

プロフィールに記載した通り、私には数回の入院歴があります。

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その中でも比較的入院歴が長かった、精神病院に入院したときの話をしたいと思います。精神病院って実際どうなの?とか、どんな人たちがいるの?などの疑問が多いかと思います。

今回は実際に入院してみて感じた率直な感想を書きたいと思います。

目次

入院したときの状況

私の場合、入院する一か月前から症状がひどくなり、入院を余儀なくされました。

具体的には、

  • 気分がずっと落ち込む
  • 話すこともままならない
  • 食欲が圧倒的にない
  • 眠れない

といったような症状で、毎日なんで生きてるんだろう、とか〇にたいとか思っていて、実際に行動に起こしたこともありました。

体重も一か月で五キロぐらい落ちましたし、生きる力が全くありませんでした。

その原因は様々ありますが、

  • 精神科に通ってはいたが、通う前と変わらない生活をしていたため、疲労が蓄積していた。
  • 卒業間際でやることが膨大になり、そのせいで不安も膨れ上がっていた。

というのが主な原因でした。薬でだましだましやっていましたが、根本的な部分を変えていなかったので限界が来たって感じです。

また、卒業する前に全部形にしないと、とか全部完璧にこなさないとと思っていて、自分に勝手にプレッシャーを与えていました。

そんなこんなで2021年の2月の上旬に入院しました。

その時は一番忙しかった時なので、周りの人に迷惑をかけてしまうという思いが強かったです。

精神病院の閉鎖病棟の実態

制度や一日の流れ

私の入院した病院は、東京の(おそらく結構有名な病院)で、症状の重さや種類によって入院するフロアが分かれていて、そのフロア内でしか生活できないという制度でした。

私の入院したフロアは比較的緩いほうで、部屋の出入りとか、フロア内での活動は自由でした。

一日の流れとしては、

まず朝7時に一斉に部屋の電気が付けられ、カーテンが開いて無理やり起こされます

その後7時半ぐらいに朝食を取りますが、正直、お腹は全然空いていないので、ほとんど食べていませんでした。朝から結構なボリュームの食事を食べさせられるので、入院当初は本当にきつかったです。

その後12時半の昼食の時間まではフリータイムです。朝早く起こされるので自分はその時間もよく眠っていました。その時間帯に看護師の方が部屋に来て、血圧や体温を測ってくれたり、今日の調子を聞いてくれたりします

正直、看護師の方の態度はその人によって全然違くて、どの看護師が来るかによってその日の気分が大きく変わったことを覚えています。

丁寧に話を聞いてくれる人が来ると、心が少しスッキリするような感覚になりますが、態度が悪い看護師の方だとすごくどんよりとした気分になります。

心の病気って本当に人が大事なんだなって改めて感じました

昼食を取った後は、基本的に17時半の夕食の時間までフリータイムですが、その間に簡単な体操などのプログラムがあったり、二日に一回ですがお風呂に入ったりできます

プログラムの参加は自由なので、私は最初の方は全然参加していませんでした。

お風呂は二日に一回しか入れないので、そこは自分的には結構ストレスでした。

夕食を取った後も21時の消灯の時間まではフリータイムです。

こんな感じで、非常に不自由な場所でフリーな時間が多いのでやることがなくて、時間の進みが本当に遅く感じます。

スマートフォンやパソコンなどの電子機器は持ち込みできないので、ひたすら本を読むか、なんか日記を書いたりするぐらいしかやることがありません。

普段の生活からいったん離れてしっかり休めよって言われているようですが、休むことって結構難しいんですよね

しかし入院前は常にパソコンやスマホをいじったりしていて、それが負担になっていた自分にはその環境は案外よかったのかもしれません。

実際にどんな人がいるの?

入院している人はどんな人たちなの?と言いますと、

小学生からお年寄りまでと年齢層も幅広く、病気の程度もなんでこんな元気な人が入院しているんだろうという人から、食事や排せつを一人でできない人まで非常に幅広い方たちがいました。

入院当初は正直、周りの人が怖かったです。

どんな病気を持っているんだろうとか、普通に話しかけて大丈夫なのかなとか思っていました。私に話かけてくれる人もいましたが、あんまりうまく会話できず、適当に返事を返していました。

でも元気そうに見える人たちも結構いたので、自分もここにいてもいいのかなっていう気持ちにはなりました。

本当に病気が重い人たちはもっと隔離された病棟にいるという話を聞いたので、そういう人たちに会う機会はありませんでした。

若い子たちはみんなで集まっていろいろ話をしたり、トランプをしたりして遊んでいました。入院当初の自分からするとすごい元気でついていけないなという印象でした。

私は徐々に病状が落ち着いてきてそういう人たちとも交流できるようになりましたが。

精神病院と言っても様々な病気の人がいます。

自分みたいにうつで気分が下がっている人だけではありません。

躁状態でやたらと元気がいい人や、統合失調症などの病気で見た目はそんなにわからない人もいます。

そういう人たちと関わることが嫌な人は、隔離された、個室の病棟がある病院への入院をお勧めします

でも私としては、精神病を患った人と関わったことがなかったので、いい刺激になりました

いろんな人に話を聞いて、こんなにつらい思いをしても前向きに生きようとしている人もいるんだって思って、自分も頑張らなきゃっていう気持ちになりました。

個人的な感想

閉鎖病棟の精神病院はもちろん大きな制限があって、不自由な生活です。

でも自分がいかに普段せわしなく動いていたか、とかこんなに時間ってたくさんあるんだとか

新しい気づきがたくさんありました。

時間がたくさんあったので、ノートにひたすら自分が思っていることを書いて自分の考えを整理することで、今生きていることがどれだけ幸せかを再認識しました。

そういった意味で非常に有益な時間だったと思います。

もう一つ良かった点としては、入院をして休まざるを得なくなったことです。

入院していなかったら無理してやり続けて、余計に体調を崩していたかもしれません。

入院すればいやでも学校や職場に行けなくなりますドクターストップということで遠慮なく休むことができます

精神疾患を患ってしまう人は責任感が強く、休むことに抵抗があるかもしれません。

本当に無理だと思ったら勇気をもってSOSを出して、休むべきです。

思い切って休んでみたら意外と周りの人も理解してくれて、大丈夫なんだっていうことが分かると思います。

そういった意味でも自分にとってはいい休養になりました。

まとめ

まさか自分がと思っていた精神病院への入院もふたを開けてみれば自分にとってすごくいい経験でした。

特に、

  • 電子機器から離れて自分の考えを整理できた。
  • 同じような境遇の人たちと交流し、自分の不安なことを打ち明けられた。
  • 休んでもいいんだということが知れた。

という点が自分にとって大きなプラスになりました。入院をしてしまえば会社や学校を休まざるを得なくなるし、自分の活動が強制的に制限されます。

今、本当に逃げたいとか、つらいと思っている人はマイナスな行動をとる前に、入院という選択肢について考えることもよいと思います。

逃げることは恥ではありません時には逃げなきゃいけない時もあります

自分に厳しくせずに、甘えてみましょう。生きるために逃げましょう

勇気ある決断ができたあなたにはきっと明るい未来が待っています。

あなたの人生が少しでも豊かになりますように。

おしまい。

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この記事を書いた人

大学院卒業後、体調不良により内定していたメーカーへの就職を断念。療養後、再び研究関連の仕事をしています。
英語学習・プログラミング・ファッション・k-popなど自分の好きなことをブログで発信しています。自分を大切に好きなことをしながら生きていけるように日々模索中です。

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